「いじめを見立てる力を高める校内研修」を実施しました

いじめに関する報道は後を絶ちません。残念ながらいじめはなかなか無くならないのが現実です。これは日本だけの話ではなく多くの国々で取り組んでいる問題です。国際的な大規模調査の一つであるTIMSS(国際数学・理科教育動向調査)の2015年の調査では、中学校2年生を対象に「ほとんどいじめられたことがない」生徒の割合を調べました。参加38カ国中、日本は上から5番目(「ほとんどいじめられたことがない生徒」の割合が多い順)で、80%でした。逆に言えば20%がいじめられた経験を持つということになります。この数字は国際的にみれば「よい方」なのかもしれません。しかし学校は、1つのいじめも許すわけにはいきません。できるだけ早く発見し、対応すべきと考えています。
こうした考えのもと、昨年に引き続き、本日(7月21日)「いじめに関する教員研修」を行いました。本日の研修の目的は、バラバラの情報を持つ教員が集まり、情報を共有しながらこの事案に対して「そもそもこの事案はいじめなのかどうか」「今後どう対応していくべきか」について「見立て」をすることです。グループに分かれ、グループごとで情報の共有を行いました。それぞれの情報の違いによって教員の受け取り方も大きく違うことを思い知らされました。「正確な情報」を集め、「教員の思い込み」を捨て、目の前の事案に向き合う大切さをあたらめて学びました。